歯の痛み、レントゲンでは全く異常なし

Q&A

まだここ1週間ほど歯が痛み、3つの歯医者にかかったのですがレントゲンでは全く異常なし。虫歯も見当たらないとのことでした。
銀歯が痛んだので開けていただきたかったのですが時間が無いため開けられないと断られ、ゴールデンウィークが明けるまでは歯医者に伺うことができません。
そのうち耳と目の痛み、また頭痛が発生し今では起きている間辛いです。
ストレスから来る歯の痛みなのでしょうか。
それとも銀歯の下で虫歯が広がっているのでしょうか。
銀歯の下で拡がっている場合レントゲンでは視認することはできないのでしょうか。3日後には耳鼻科を予約することに致しました。
何卒よろしくお願いいたします。
安原歯科医院の安原豊人です。
レントゲンでは全く異常がないのに、歯の痛みが生じることがあります。
一つは、くいしばりなどによって生じた歯の亀裂から歯髄炎や歯髄壊死を起こしている場合があります。
また、三叉神経領域の帯状疱疹によって歯の歯髄炎が起こることがあります。皮疹などが生じる前に歯や口腔内に症状が出ることが多いものです。
さらに、非歯原性歯痛の可能性もあります。
あなた様の場合、筋・筋膜痛による歯痛かもしれません。筋・筋膜痛による歯痛とは、咀嚼筋が疲労して、筋肉の中にトリガーポイントと呼ばれるしこりのようなものが生じて、関連痛を生じ歯痛として感じられるものをいいます。多くは上下臼歯部の関連痛が多いですが、患歯の特定が困難で、自発性の鈍痛、持続性の痛みが生じます。歯原性歯痛と混同されやすく誤って抜髄処置や抜歯が行われてしまうことがあり注意が必要です。原因は慢性的な筋肉への負担により筋が疲労した結果、筋肉が拘縮してすじの様なものが生じ、さらにその中にトリガーポイントが形成され、それが原因となって歯痛が生じます。
治療法としては、トリガーポイントが生じている筋を安静にする必要があります。そのため硬いものを噛むのを避ける、ガムは禁止、筋肉のマッサージなどのセルフケアーを行います。薬物療法としては、アセトアミノフェンや非ステロイド系消炎鎮痛剤、さらに中枢性筋弛緩薬、三環系抗うつ薬、ベンゾジアゼピンなどを選択します。

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安原歯科医院
院長 安原豊人