咀嚼筋由来の歯痛

Q&A

10月に左下奥歯の治療が終わりましたが、11月下旬に急にいたくなりました。紆余曲折して、結局根管治療になりました。その際かかりつけ歯科医師より、歯、歯茎、神経に異常がなかったのに何故この歯がいたくなったのかわからないと言われました。
今は治療中で、12/26に土台まで終わりました。
しばらくして反対側の右下奥歯や歯茎がいたくなってきました。じんじんと痺れたように1日痛いです。痛み止をのむほどてはないですが、左下の時と同じ感じでいたくなってきてきます。
本当に困っています。
一度目も歯に原因がないのに神経を抜いてしまいました。現在、そちらの治療中の歯はいたくありません。
反対側もいたくなることはありえますか?どうしたらいいのでしょうか。
原因をしりたくてもどこにいけばよいのかわかりません。
先生は色んな学会に所属されているので、何かしらヒントがもらえるかもと思い、藁にすがる思いで連絡させていただきました。
お忙しい中、大変かと思いますが、よろしくお願いいたします。
安原歯科医院の安原豊人です。
もちろん診察してみないとわかりませんが、咀嚼筋由来の歯痛の疑いがあります。
咀嚼筋の痛みの関連痛として歯痛が生じることがあり、筋・筋膜痛と呼ばれます。
特徴は、自発痛で持続性の鈍痛・非拍動性の疼くような痛みで、歯髄由来の歯痛よりも痛みの持続時間が長く、心理的ストレスで悪化します。原因不明の歯痛の約8割が筋膜痛を併発していると言われています。
そのうちの50~85%が関連痛として歯痛を生じていると言われています。咬筋、側頭筋の筋膜痛由来の歯痛の頻度が高く、筋部の触診により圧痛と関連痛として歯痛が再現されます。筋・筋膜痛により過敏な状態にある歯には打診反応が出現することもあります。
筋の圧痛部に局所麻酔薬を注入すると歯の痛みが消失します。治療としては筋痛に対する治療を行うことにより改善されます。
鑑別診断として特発性歯痛(非定型歯痛を含む)も考えられます。ご希望なら一度受診されることをお勧めいたします。

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安原歯科医院
院長 安原豊人