三叉神経ニューロパチー(三叉神経麻痺)

Q&A

はじめまして、こんにちは。
現在かかりつけの歯科に通院中ですが、症状がおさまらず困っています。
1ヶ月前に、左下5番6番7番を以前に治療していた銀の詰め物やゴールドのクラウンから、メタルボンドのクラウンに替えて頂きました。根管治療は行っていないです。
直後から下顎から左下顎まで痺れが出るようになりました。顎の痺れは四六時中です。メチコバールとアデホスコーワを飲んでいます。何もしていなくても、ズキっと痛いこともあります。
CTやレントゲンを撮っても、問題はなく一本一本打診しても痛くはないです。
右下4番が半年前から膿んで急激に痛み、歯根端切除術を受けましたが、予後が良くないです。ここから、慢性の顎骨骨髄炎になったのではないかと不安に思っています。
右の原因歯の感染が左に広がることで、しびれや痛みが出たりすることはありますか?
またクラウンに替えたことで、神経が過敏になってしびれたりすることはありますか?
紹介状を書いて頂き口腔外科にも行ってきました。画像では問題ないと言われました。
慢性の顎骨骨髄炎はCTやレントゲンではわからないものでしょうか?
このまま様子見で大変なことになってからでは遅いので、困っています。
長くなり申し訳ないです、ご回答よろしくお願いします。
安原歯科医院の安原豊人です。
あなた様の場合、三叉神経ニューロパチー(三叉神経麻痺)の疑いがあります。
三叉神経ニューロパチーとは、三叉神経に何らかの原因で機能障害が生じ、感覚の異常をきたす病態の総称で、疼痛の有無を問わないものです。原因となる病態には、外傷(手術や歯内療法等の歯科治療を含む)、帯状疱疹や HIV 感染、骨髄炎等の三叉神経を傷害しうる感染症、三叉神経痛や多発性硬化症等の神経疾患、聴神経腫瘍等の三叉神経に傷害を起こしうる空間占拠性病変、顎骨腫瘍や転移性腫瘍等が含まれます。
下唇を含む下顎と顔の外側部の皮膚、下顎の歯、顎関節、口の粘膜、舌の前2/3の感覚はいかがでしょうか?
広範囲に及ぶ麻痺を称している場合には、骨髄炎とは考え難く、聴神経腫瘍等の三叉神経に傷害を起こしうる空間占拠性病変が原因に疑われます。
一度早急に脳神経外科にてMRI検査を受けられることをお勧めいたします。骨髄炎であってもMRIの方がより確実に診断できます。

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安原歯科医院
院長 安原豊人