茎状突起過長症

Q&A

長い間全くものが噛めず困っています。
7月より顎関節症になりました。同時に嚥下時に喉の上の方でゴリっと音が鳴るようになりました。
噛むと痛い歯があり歯科治療中で、顎の痛みも伴い、7月8月と2ヶ月間くらいは、ミカサー食のような、噛まずに食べれるものしか口にできませんでした。
その後顎の痛みも良くなって、口も開くようになりました。9月に根の治療が終わり、さあ食べるぞっと思ったのですが、柔らかいバナナのようなものを食べるだけでも頬の下あたりと耳のしたあたりがとても痛くなり、全くものが噛めません。口腔外科ではなぜこんなに噛めないのか分からない。関節の状態は悪くない、と言われました。
喉のゴリっという音も消失せず、耳鼻科を受診。CT上”茎状突起がやや長い、喉の不快の原因はこれかもしれない、でも太れば治る”と言われました。
喉の症状はが顎関節症と同時発生で、その時点では体重も普通にありました。2ヶ月に渡るミキサー食中心の生活で5kgほど減り今はとても痩せていますが…。
咀嚼時の顎の下の方の痛みはいったいなにが原因なのでしょうか?茎状突起が長いことと関係あると思われますか?
ものが噛めず、無理をするとその後数日とても痛くなってしまいます。その繰り返しです。
とても困っています。どうぞ宜しくお願い致します。
安原歯科医院の安原豊人です。もちろん診察してみないとわかりませんが、やはり茎状突起過長症(けいじょうとっきかちょうしょう)という疾患の可能性があります。茎状突起過長症は、イーグル症候群とも呼ばれるものです。
一般的に、症状は嚥下時疼痛、耳介へ放散する鈍痛、咽頭部異物感、圧迫感、食物の咽頭部停滞感などです。茎状突起-頚動脈症候群では、顔面痛、頭痛、ときに肩こりなども含まれます。本来、茎状突起の長さは2.5㎝までを正常と考えられますが、2.5㎝を超えるものは約4%で、さらに症状を有するものはさらにその4%程度とされています。疑いがあれば、Ⅹ線検査で確認されます。
治療には、効果は一時的ですが、向精神薬や抗うつ薬が用いられます。根本的には、耳鼻咽喉科や口腔外科で手術を行うことになりますが、なかなか確定診断がつきにくい疾患ですので、手術をしてみないと症状が改善するかどうかわからないといった側面があるのも事実です。ちなみに耳鼻科では口の中から扁桃腺を取ってから手術を行います。口腔外科では頸部切開を行って手術を行うことが多いものです。大学病院の耳鼻咽喉科もしくは口腔外科を受診されることをお勧めいたします。

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安原歯科医院
院長 安原豊人