非定型歯痛

Q&A

ホームページのお悩み相談「初めまして。ここ2年程前から歯の痛みに悩んでおります。」の中で判らないことがあるので、ご教示願います。
アンサーの抜粋を下記します。
「多くの研究から、非定型歯痛には三環系抗うつ薬のトリプタノールが奏功することがわかっています。トリプタノールは「抗うつ薬」に分類されますが、同時に「慢性の痛みを抑える薬」として知られています。非定型歯痛の場合は「うつ」ではなく、「慢性疼痛」のためにこの薬が処方されます。慢性頭痛、慢性の神経痛などに非常に効果があります。」

教えて頂きたいこと
・抗うつ薬を飲むことによって歯痛が無くなるメカニズムを教えて下さい?
・この抗うつ薬を永久に飲み続けるのでしょうか?
・一旦飲み始めた抗うつ薬をやめることは出来ないと聞きました、どのようになればやめられるのですか?

安原歯科医院の安原豊人です。
やさしく言うと、痛みは脳で感じています。過去の痛かった時の記憶が脳の中に引き出しのように出来上がってしまっていて、現時点では痛みを生じる疾患はないのにも関わらず、痛みの引き出しに回路がつながってしまって慢性疼痛の状態に陥ると考えられています。
トリプタノールは、下行疼痛抑制系を賦活化させるといわれており、痛みの回路に繋がってしまうのを抑えてくれる力を助けるのです。非定型顔面痛の約8割に奏功すると言われています。
使用法は痛みが止まる量まで増量し、その量で約1年間の維持療法を行ってから、減量していきます。痛みが取れてすぐに薬を減量すると、高率に再発するので、使用量にもよりますが、1ヶ月に10-25mgのペースで漸減します。
詳しくは、http://www.orofacialpain.info/index/doctors/atypicalodontalgia/ をご参照ください。

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安原歯科医院
院長 安原豊人